どうせなら、圧倒的な撥水力が欲しい
肌を突き刺すような厳しい寒さが和らぎ、徐々に春の気配を感じる季節となってきました。
こちらのサイトへお越しの皆さまは、前回の雨や雪の撥水対策をまとめた記事をお読みいただいたおかげで、ばっちりスニーカーを保護することができたかと思います。
▼ハイテックナノプロテクターとは?
タラゴが誇る強力防水スプレー【ハイテックナノプロテクター】の威力は再三に渡りお伝えしてきましたが、実はお手入れする対象がスムースレザーである場合、ハイテックナノプロテクターと併用して使用すると、その効果をより一層発揮できるアイテムがタラゴのオリジナルシリーズにはあります。
今回は、そんな画期的なアイテムの魅力をたっぷりお届けします!
隠れた名品“ナノクリーム”って?
ナノクリーム
ハイテックナノプロテクターと同じく、製品名に“ナノ”と入っていることから分かるように、ナノテクノロジーを用いた革新的な撥水効果が期待できる【ナノクリーム】。
しかも、防水スプレーでは与えることのできない汚れ落としや栄養効果も併せ持つ隠れた名品なのです。
ナノクリームは、配合されたワックス成分の31%がビーズワックスなので皮革に優れた栄養と光沢効果を与え、それに加えて汚れ落としや撥水効果も発揮するという、時短もできる“オールインワン”です。
スニーカーはもちろんのこと、雨にさらされる場面も多い革カバンや、皮脂汚れが気になる革財布は毎日使うものなので、毎回毎回凝ったお手入れをするのは面倒というのが本音。
毎日使う物のお手入れには、塗布するだけで皮革に必要なすべてが完結できるオールインワンクリームは鉄板アイテムになることでしょう。
オールインワンといえば…
弊社が誇るオールインワンの人気アイテムといえば、フランスで誕生し、世界中で愛されるシューケアブランド・サフィールの【ユニバーサルレザーローション】。
サフィールの中でも一二を争うベストセラーアイテムで、オンラインストアの楽天市場やYahoo!ショッピングのクリーナー部門では、何度も1位を獲得しています。
ユニバーサルレザーローション
そんな“オールインワン界の顔”であるユニバーサルレザーローションと比較してしまうと、陰に隠れてしまうのが類似製品の悲しい現実…。
しかし、「ナノクリームとユニバーサルレザーローションの違い」を皆さまはご存知でしょうか?
せっかくなので、よく似た2つのアイテムを比較して、その違いを検証してみようと思います。
1.見た目
ナノクリーム
ユニバーサルレザーローション
どちらもパッケージはプラスチック製ボトル。
パッと見はステッカーが違うだけで、見間違えてしまうくらいによく似ています。
肝心の中身も瓜二つで、塗布前はわずかに黄色っぽさのある乳白色ですが、塗布すると無色透明なので様々な色の皮革にお使いいただけます。
ナノクリームも、ユニバーサルレザーローションも、サラッとした塗り心地で伸ばしやすいのが特徴です。
2.コストパフォーマンス
容量125ml/税込1,320円(2023年2月現在)
容量150ml/税込1,980円(2023年2月現在)
ナノクリームの方が容量は少ないですが、お値段は安価です。
ちなみに、1本でどれくらい持つのかが気になるところですが、スニーカーをお手入れする場合、片足に使う量はだいたいパール大(直径1cm、1~1.5g程度)が目安なので、ざっと計算すると120回くらいは使えるのではないでしょうか。
スニーカーはもちろんのこと、革カバンや革ソファなど様々な物をたくさんお手入れできますね。
3.汚れ落とし効果
ナノクリームで拭き取り後
ユニバーサルレザーローションで拭き取り後
汚れ落とし効果は大差ない結果でした。
どちらも汚れ落としに特化した製品ではないので、頑固にこびりついた汚れを落とすのは得意としていません。
汚れが付いてしまった時は、こまめに拭き取ることを心掛けてくださいね。
頑固な汚れには、以下のアイテムがおすすめです。
4.栄養効果
成分:ビーズワックス
成分:ビーズワックス/ホホバオイル
どちらも主成分にはビーズワックス(蜜蝋)が含有されています。
ビーズワックスとは、ミツバチが巣を生成する際に分泌される蝋を精製したもので、栄養素が高く、皮革に塗布すると柔軟性や保湿、透明感のある光沢を与えることができます。
上質なビーズワックスは甘い良い香りがするので、どちらもほのかに香りが漂いますが、別途香料が含まれるユニバーサルレザーローションと比べ、ナノクリームは香りが抑えられており、身につける物にも抵抗なくお使いいただけそうです。
ナノクリームには含まれず、ユニバーサルレザーローションには含まれるもう1つの主成分・ホホバオイルは、ホホバという植物の種から抽出されるオイルです。
ホホバは南米の過酷な砂漠地帯でも生育できると言われるほど水分を保つための力が非常に強い植物。
そんなホホバから抽出されたオイルは、保湿効果が抜群なのも納得ですよね。
ナノクリーム塗布後
ユニバーサルレザーローション塗布後
ナノクリームに比べ、ホホバオイルも含有されたユニバーサルレザーローションは、栄養効果や保湿力で勝利。
気になる光沢感は、スニーカーに塗布する分にはあまり差がなかったですが、塗布する革靴やバッグの質感によっては変化があるかもしれません。
5.撥水効果
ナノクリーム塗布後
ユニバーサルレザーローション塗布後
ここまで、仕上がりにあまり差のなかった両アイテムですが、撥水効果には目で分かる違いがはっきりと出ました。
ナノテクノロジーを用いたナノクリームは撥水効果に優れています。
綺麗な形に整えられたフッ素の粒子と粒子の隙間は、一般的な撥水アイテムに比べて小さく、水分がフッ素の粒子間を通り抜けることができません。
それが積み重なると強い表面張力となり、水を弾く効果を発揮してくれるのです。
インテリジェントポリマーが塗布されたイメージ
一般的なフッ素が塗布されたイメージ
薄く塗り伸ばした場所に水滴を落としてみると一目瞭然。
ユニバーサルレザーローションを塗布した方は水滴が周囲へ流れていますが、ナノクリームを塗布した方は球状になり、皮革表面が撥水されていると起きる“ロータス効果”が見られます。
この効果により、突然の雨に降られても皮革の奥まで染み込まず、表面でコロコロと水滴が踊ってくれるというわけです。
タラゴやサフィール製品の中でも、ナノテクノロジーを用いた撥水に特化したクリームは類を見ないです。
ナノクリームを塗布した方は水が球状に
一方、ユニバーサルレザーローションがまったく撥水効果がないということではありません。
というのも、ビーズワックスの油分やワックス自体に水を弾く効果があるので、何も塗布していないまっさらな状態と比べれば、ちゃんと皮革を守ってくれますが、ハードな使い方をするスニーカーやバッグには、仕上げに防水スプレーをかけてあげることをおすすめします。
もちろん、ナノクリームの塗布後にハイテックナノプロテクターをかけてあげると、さらに強力な撥水効果を与えることができます。
なんてったって、強力×強力ですからね!
まとめ
よく似ているけど、なぜか知名度に雲泥の差があるナノクリームとユニバーサルレザーローションを比較してみました。
比較表(筆者調べ)
ユニバーサルレザーローションの最大の特長は、やはりビーズワックスやホホバオイルが繰り出す高い栄養効果にあり、革靴の本格的なお手入れが簡単にできることが人気の理由です。
一方、革靴よりもハードな環境下で履く機会が多いスニーカーは、しっかりと撥水できるナノクリームを是非ともお使いいただき、その効果を実際に試してほしいと思います。
各方面から今年の春夏スニーカー情報がアップされていますね。
スニーカーを履く機会が一段と増える季節はもうすぐ…。
こっそりと陰に隠れていたナノクリームが日の目を浴びる日も近いかもしれません!