魅力を長持ちさせる色止め剤の使いこなし術
2023年8年25日(金)に配信されたサフィール公式インスタライブにて、タラゴ製品が紹介されました。
この日は、名古屋・丸の内の修理が得意なシューズサロン『VINGIAN(ヴィンジアン)』のオーナー・小川大地氏をゲストにお招きし、革靴やバッグのメンテナンスに出すタイミングなど、愛用品を長く大切に使うための秘訣を教えていただきました。
小川氏の元にはルイヴィトンやベルルッティなど、ハイブランドの服飾品が持ち込まれ、その中でも多い依頼のひとつが、バッグの角スレやキズの補修だといいます。
そちらの補修に用いられるのは、サフィールで大人気の補色クリーム・レノベイティングカラー補修クリームですが、塗布後の色止めとして使われているのが、タラゴのウォーターベースラッカー、もしくはスニーカーグロスメイカーなのです。
タラゴ〈ウォーターベースラッカー〉
ウォーターベースラッカーとは、染め替えや色補修、スニーカーペイントなどをした後の色落ち・色移りを予防する色止め剤です。
光沢を出す“グロス”と光沢なしの“マット”を選ぶことができます。
こちらはコーティングに特化した製品なので、塗布後は保革や栄養効果のあるクリームを塗布することをおすすめしますが、お好みの保革クリームを塗り重ねることが可能なので、とても使い勝手が良い隠れた名品です。
補色したルイヴィトンのバッグにウォーターベースラッカーを使用 @saphir_japanインスタライブ出典
実は、こちらのウォーターベースラッカーは、2023年4月28日(金)のインスタライブのゲストだった金沢の靴磨き屋『LOG IN-kanazawa-(ログイン カナザワ)』のオーナー・相賀善博氏も、レノベイティングカラー補修クリーム後の色止め剤として使用していました。
相賀氏は、グロスタイプを鮮やかな色の小物を補色した後に使うことが多く、財布などのコバ(革をカットした裁断面)に塗布すると、つるつるとしたコバに仕上げることができると絶賛。
まさに、プロが太鼓判を押す非常に信頼性の高い色止め剤なのです。
補色したイヴ・サンローランのパスケースにウォーターベースラッカーを使用 @saphir_japanインスタライブ出典
補色後に塗布するだけ!
ウォーターベースラッカーの使い方はいたって簡単で、補色クリームや染料が完全に乾いた後、クロスに取り薄く塗り重ねるだけ。
乾燥させながら数回重ね塗りをすると、さらに色止め効果が強まります。
塗り終えたら完全に乾燥させ、保革クリームで革に栄養を与えてください。
小川氏がおすすめしていたもうひとつの製品は、スニーカーペイントの仕上げ剤としておなじみのスニーカーグロスメイカーです。
タラゴ〈スニーカーグロスメイカー〉
グロスメイカーとは、色止め効果に加え、革表面を光沢のある仕上げにすることができるコーティング剤です。
ちなみに、ウォーターベースラッカー同様、光沢のないマットメイカーという製品もあります。
こちらもクロスに取り、補色後の乾いた表面に薄く塗り伸ばすだけですが、スニーカーカスタムの場合はクロスではなく、スポンジで塗布する方法をカスタムアーティストのcozy.west氏はおすすめしています。
スポンジで塗布すると、クロスよりも膜厚がつきにくく、薄く塗り伸ばすことができ、より自然な仕上がりになるのでお好みに応じてお試しください。
▼cozy.westが教えるスニーカーペイントの仕上げ
ちなみに、色止め剤を塗布した後、小川氏はスムースレザーの家具やバッグに使用できるアベルのバームレザーファニチャークリーム、相賀氏はサフィールノワールの代表的クリーム・クレム1925を塗布していました。どちらも豊富な栄養と光沢効果を発揮するクリームです。
スニーカーペイントの場合は、グロスメイカーやマットメイカーの後は防水スプレーを噴霧することをおすすめします。
補色やスニーカーペイントをした後、どうしても気になるのが色落ちや色移りです。
タラゴであれば、効果的なアイテムをカジュアルに試すことができるので、革製品を綺麗にキープさせるためにもプロから学んだ技術を取り入れてみましょう!
▼この記事で紹介した商品はこちら