【cozy.west_vol.01】カスタムに捧げた半生と、アブノーマルな魅力の原点。

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TARRAGOオフィシャルアンバサダーの素顔を読み解く新企画が発動!

スペイン・TARRAGO(タラゴ)社が製造・販売を手掛ける“TARRAGO”。

「品質の良さ」、「機能性の高さ」、「手軽に使える商品ラインナップ」を誇るシューケアブランドは、欧米を中心に流行中のスニーカーカスタムに特化した【スニーカーペイント】も開発している。

 

そんなTARRAGOには、全世界に数名しか存在しないオフィシャルアンバサダーがおり、2名の日本人アーティストも名を馳せている。

 

そのうちの1人であるcozy.westは、超越したカスタム技術で世界を席巻し続けているが、そのアブノーマルな魅力はベールに包まれており、世間ではあまり知られていない。

しかし、彼の発する周囲の人達を惹きつける言葉や存在感をどうにかして形として残したいと我々は考え、今回の企画に辿り着いた。

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京都在住のスニーカーカスタムアーティスト。

国家資格の一級塗装技能士という肩書を活かした類を見ないパフォーマンスで、プロとしては25年以上のキャリアを誇り、日本でのスニーカーカスタム界のパイオニア的存在。

傑出した腕前とカリスマ性あるキャラクターでメディアにも多数出演し、著名人からのスニーカーや高級車のカスタム依頼が後を絶たない。

2021年からは、スペイン発のシューケアメーカー・TARRAGOの本国公認アンバサダーに就任し、日本総代理店である株式会社ルボウが全面的にサポート。

スニーカーカスタムには、TARRAGOの塗料『スニーカーペイント』が愛用され、ハイクオリティな作品を生み出し続けている。

果たして、cozy.westとは一体どんな人物なのか?

「Sneakerscare」公式サイトが、cozy.westに直接インタビューを遂行。カスタムに捧げた半生と、誰も知らない素顔に迫る!


 

自分のコレクションに大物が食いついてきた

―cozy.westは以前より、アーティストだった母親の影響で幼少期からアートに触れていたと公言しているが、どのようにしてスニーカーカスタムと出逢い、プロとしてのデビューを果たしたのだろうか?

「15年くらい前までは、今と違う名前でプロとして活躍していて、雑誌とかに載りまくっていたカスタマイザーだった。ラッパーのPVに俺の作品が登場したり。

94年のワールドカップで、サッカーメキシコ代表のゴールキーパーのホルヘ・カンポスが、自分で服やグローブをカスタムして身に着けているのを見て、その頃からスニーカーカスタムを始めたけど、スニーカーに限らず、車やバイク、なんでも塗ってた。

 

スニーカーカスタムがメインになったきっかけは、5年くらい前、仕事のために始めたインスタグラムに、たまたま自分のコレクションを載せたら日本の大物が食いついてきて、フォロワーが一気に増え始めた。

だから、この世界のパイオニアっていうのもそういう事実が証明していて。

それが日本のカスタムシーンに拡がって、『カスタムってなんやねん』って盛り上がった。

 

今でも、スニーカー以外のカスタムもやっている。バイク、車、なんでも依頼が来たらやってるで。今は高級車とかの修理がメインやけど。

インスタグラムはあくまでも、スニーカーカスタムアーティストとしての俺を載せているのであって、全部を載せているわけじゃない。最近でこそ、自分のプライベートを載せるようになったけどな。

ストリートで有名な人と絵を描いたりもしているけど、相手がSNSをしていない人だったら表に登場させへん。」

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―あらゆる方面でのカスタマイザーとして活躍していたcozy.westだが、あるきっかけで、スニーカーカスタムの世界で旋風を巻き起こすこととなる。

「3年くらい前までは、インスタに1年に1足載せるか載せへんかくらいのペースだったけど、今の塗馬鹿野郎一代のメンバーに『cozyさん、助けてくれ』ってお願いされたから、塗馬鹿というチームを作って、そこからは今のペースで作り続けている感じ。」

塗馬鹿野郎一代とは、『塗装で日本文化を盛り上げ、職人を育成し、未来につなげたい』というcozy.westの意志に賛同するメンバーが集ったスニーカーカスタム集団である。

彼らの活躍を取り上げた記事も、ぜひ一読していただきたい。

 

▼cozy.westと塗馬鹿野郎一代の関連記事はこちら

スニーカーカスタムアーティストcozy.westが8足同時プロデュースに成功


 

図工の先生に怒られながら描いた少年時代

―ところで気になるのが、cozy.westがリスペクトして止まないアーティストでもある母親の存在。一体どんな女性なのだろうか?

「おかんの描くアートもめちゃくちゃカラフル。おかんは明るくて、礼儀にめっちゃうるさい人。そういう面でも、おかんの影響を受けているかもしれんね。

子供の頃、住んでた家のシャッターに、ブワ~っとおかんの絵が描いてあった。

その影響で俺も絵ばっかり描く子供だった。ドラゴンボールとかアニメの絵から入って。

小さい時から絵が上手いとは言われていた。でも、当時から色彩感覚が優れていたかは分からん。

こないだ会った人に、“絶対色感”って言われたけどよう分からん(笑)。ほんまか?知らんやん、そんな言葉。

でも、確かに色のちょっとした違いは人より分かるし、色についての会話が他人とできひんからそうなんかな。

アートを勉強したことはない。ほんまに持って生まれたもの。

昔の職人は、こいつには何が向いているかって師匠が見極めはんねん。16歳で弟子入りした師匠に、『お前は塗装やれ』って言われて。昔からずっとそんな感じやった。」

―少年期から様々な出逢いがあったようだが、アーティストとしてのcozy.westを形成した人物は、母親以外にいるのだろうか?

「いない。地元が外部と接触がないような町やったから。ほんまに地図に載らへんようなスラム街みたいなところで。

みんな自由にやりたいことやっていて、そんな中で、俺はサッカーやりながら絵を描いたり、悪いことしてただけ。

強いて言うなら、おかんが毎月でっかいイラストレーターの本を買っていて、それを暇があったら見てた。

おかんが部屋で見てたから、俺はペンや絵具を持ってきて隣で描いてた。それを兄弟全員が見て育った。だから、兄弟も全員絵が上手い。

 

子供の頃は、やればやるほどなんでも賞を取って、全部海外に行った。

小学校とかで優秀だった作品は、全部海外に飛ばされんねん。で、戻ってけえへんから、自分の作品をもう一回見ることはなかった。

『架空の物語をイメージして描きなさい』とか言われて、図工の先生に怒られながら描いた作品が賞を取ったり。

筆で色をなじませなアカンとか先生は言うやん。でも、俺はどうしても爪楊枝で描きたかった。爪楊枝で描くとダマになるやん。

昔あったモコモコペンみたいな、あんな風に立体的にしたかったんやろな。」

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―そんなアーティスティックなDNAは、自身の子供達にもしっかり引き継がれている。

「俺の小学生の息子もやばい。ビックリする物を作る。普通の子供って、紙粘土で何かを作れって言われたら分かりやすい物を作るやん?

息子は、ヤギが草を喰ってる瞬間の顔面を作ったんやけど、めっちゃヤギやねん。どっからの角度から見てもヤギ。やばいくらいヤギ。

それは大事に何年も飾ってある。あれは凄かったな。」


 

TARRAGOを使っているのは「好き」だから

―今や数多くの傑出した作品でカスタム界を聳動させているが、cozy.westになる前身時代も含め、仕事として初めての作品はどんなものだったのか?

「プロとしてお金を貰いだしてからの作品だと、20歳くらいの時に地元のラッパーのPVで使う四輪バギーを一人で触らせてくれって言ったやつかな。めっちゃアンダーグラウンドな作品。」

―そんなプロのカスタムアーティストとしてのキャリアは25年以上となるcozy.westがTARRAGOと出逢ったのは、今から2年前のことだった。

「2年くらい前に、塗料のマニアから『使ってみて』って紹介されたのがTARRAGOのスニーカーペイントだった。

色んなカスタムの塗料を今でも試しに使っているんやけど、その中でもTARRAGOが一番しっくり来た。

ほんまに自分が好きっていうだけでTARRAGOを使っている。」

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―なぜ、TARRAGOのスニーカーペイントを好きになってくれたのだろうか?

「普通に良いって思った。

世間では、他のメーカーの塗料を使ったカスタムスニーカーが“不自然じゃないカスタムペイント”として評価されていたけど、プロの目から見たらそれは不自然にしか見えなくて、そういうのが評価される世界だったから、これまでは大して作らへんかった。

でも、それを見てられへんくって、俺が塗馬鹿にハウツーして、下手なヤツがどの塗料を使っても上手く塗れるように広めた。

そういうことをやっていく中で、『失敗するんですが、どうしたらいいですか?』って個人的に教えてほしいっていう人が増えて、そういう素人さんが失敗せえへんようにしてあげたい気持ちが強かった。それにベストなのがTARRAGOだった。

 

俺は、他のメーカーの塗料でも使いこなせるし充分なんやけど、素人さんに優しいのはTARRAGOだと思った。TARRAGOは失敗しにくい。色が染まりやすいし、なじみやすいし、乾燥しやすい。素人さんがストレスを抱えやすい部分がクリアしやすい塗料だった。

プロは『この色をこう使ったらいい』とか分析ができるけど、素人さんは分からへんねん。

例えば、コカ・コーラを買おうとして自販機に120円入れて、飲んだらコカ・コーラじゃないと困るわけやん。でも他のメーカーを使うと、コカ・コーラを買ったつもりが飲んだらコーヒーやんっていう感覚になってしまうねん。そうならずに、素直に表現することができるのがTARRAGO。」

―そんなTARRAGOのスニーカーペイントを使って、初めて作ったカスタムスニーカーは?

「オレンジのシェイクか、カモフラのズームフライト。」

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―このような異彩を放つデザインは、どのようにして思いつくのだろうか?

「それな、こないだのイベント(※阪急メンズ東京のポップアップ)でも聞かれたけど困んねん。一回一回切り替えたくて、全部忘れるようにしているから。

言葉やなくて、物を見たら分かるやろって考えやから。ベラベラ喋るのはアートでも何でもないやん。

簡単に言うたら、依頼してきたご本人様と会って、2~3ヵ月考えて思い浮かんだのがソレやから。それ以上でも以下でもない。

会える人なら直接会って、飯食って、遊んで、頻繁に連絡して、そこからイメージしたものを作品に反映させる感じ。ずっと作品のことを考えている。依頼者に会った瞬間から、『どんな人かな』って、そこから始まるから。」

 

※【展示イベント開催】cozy.westのカスタムスニーカーが、阪急メンズ東京に大集結!

【展示イベント開催】cozy.westのカスタムスニーカーが、阪急メンズ東京に大集結!

―頭の中でイメージした空想を形にすることは、一般人には到底不可能。どのようにして具現化しているのか?

「思ったことを形にするってできへんってよく周りに言われるけど、そんなこと言われても知らんやん(笑)。それは俺の感性なのか、何なのか自分でも分からへん。

色の見え方も人と違うから、黒が暗いとは思っていなくて。アーティスト達とは『黒こそが虹色や!』って会話をしたりする。周りは『は?』ってなるけどな。

空が常に7色に見えていて、紫外線が見えている感じ。それを実際に車とかをカスタムする時にプラスしている。でも、それを言葉にするのは難しいねん。感覚の問題。

 

世の中には現実的で、あること以上を膨らませへん人もいるからな。

でも、俺も何食っても旨いって言ってしまうから一緒やしな(笑)。目や耳は優れているけど、ベロに関しては全然アカン。」


 

カスタムのイメージが思い浮かばない時は、わざと失敗する。

―1つ1つの作品に精魂を注いで向き合っているが、作品を手掛けるにあたり、感性のコンディションはどのようにして磨かれているのだろうか?

「2~3ヵ月に1足のペースで作っている。昼でも夜でも、寝ずにずっとやっている。ずっと考えている。常にリュックに入れて持ち歩いてるから、思いついた時に作業する。

もちろん季節や天候は左右すると思う。俺は夏の晴れた日が好き。そういう日にインスピレーションを受けることが多い。

自然が好きだから海行ったり、山行ったり、空気が澄んでいる時間に行くと人もいないし、自分の世界に入れるから。動物も好きだから、愛犬に触れて感じたり。

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―どの世界でも、走り続ければスランプに陥ってしまうこともある。cozy.west流・スランプからの脱出方法を聞いてみた。

「俺はずっとスランプや。サッカー選手としてもハイクラスで競技してたし経験が長いから、スランプは何度も経験している。

人は平常心を保てへんからスランプに陥るやんか。色んなことを考えすぎて、本当の自分より先走ったり遅れたりするとスランプになるから、常に平常心で、例えば怪我をしていても、これは復帰した時にさらに強くなるためなんやと。そういうポジティブな考えやから。

死なん限り前に進むと思っているから。進む先で自分がどうなっていたいか。焦る時もあるけど、焦っても一緒やん。

 

もう一つは、わざと失敗する。カスタムのイメージが思い浮かばへんってなった時は、靴をバン!って刺激与えたら、そこからイメージがぶわっと出てくる。

その時に、ニューロンとシナプスが繋がっていくような感じで、頭の中でパズルがピタッとハマる時がある。

 

人が思っているネガティブはネガティブじゃないと俺は思うねん。それはマイナス思考なだけ。

ポジティブというのは、ネガティブがないとポジティブにならへん。俺はネガティブを経験したからポジティブもあるって分かるから。昔から色んなことがありすぎたから分かる。

 

成功者というか、アーティストやアスリートは、みんなネガティブからポジティブになった人。自分に厳しいから。

サラリーマン的な感覚の人は、時間が過ぎていけばそれでいい。家に帰れるとか、お金がもらえるとか、その感覚だけやんか。

ずっとサイクルが同じやけど、アーティストやアスリートは一瞬一瞬を生きているから、もうその感覚じゃないねん。でも、ほんまの恐怖はみんな知ってるんちゃう?

俺からしてみると、何も意見できひんとか、やりたいことがやれへんとか、そういう風になる方が怖いけどな。」


 

“アート”に逃げへんのが俺のやり方

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―最後に、cozy.westをリスペクトし、カスタムを始める人も増えているが、そんな人達へのアドバイスを。

「好きなように塗ったらいい。まず塗りたいなと思うことが大事やから、塗りたいなって言って塗ってほしい。

できれば、そこでTARRAGOを使えばダメージは減る。

やりたかったらやれ。やって現実を見て、うぬぼれずに凄い人を見て学んでいけば、成長できるからそれでいいと思う。子供と同じ感覚で、やりたいと思えることが大事。

それで俺を見てくれるのなら俺がアドバイスするし、辛口にはなるけど、ちゃんと言うことは言うし。

実際、素人集団だった塗馬鹿が、今では世間でズバ抜けて上手い集団になっているのは見て分かると思うねんけど、1年くらいであそこまで成長させたし、俺を追いかけてくれたら上手くなるよ。

 

弟子は取ってへんけど勝手に集まってきた。サブスクをやれって周りに言われたけど、俺はカスタムを広めたいという気持ちがあるだけやから、無料でインスタライブとかでハウツーをしてきた。

それで日本のカスタム界は一気に変わったんやけど、付いてきているヤツはズバ抜けて上手い。絵が上手いとかじゃなくて、元々こうだったのかと見間違えるように塗ることにこだわってるから、クオリティが違う。

初めはみんな派手なパフォーマンスを追いかけてガチャガチャにするけど、よく見たらアカンっていうのあるやん。履いた瞬間に割れたりしたら話にならへんやん。

スニーカーカスタムという分野に関しては、TARRAGOの塗料も良いし、俺の技術もズバ抜けてると自分で思っている。

 

素人さんでは色合わせは難しい。色というのは全部を混ぜていったら絶対灰色になるから、それが分かっていたら簡単にできんねんけど、素人さんのことを考えたらカラーバリエーションが多くないと優しくない。それをTARRAGOにお願いして、バリエーションを増やしてもらったから良かった。

塗馬鹿も『どう合わせたらいいですか?』って聞いてくるけど、そこでアートで逃げさせへんっていうのが俺のやり方。

アートって言ったら下手でも何でもアリになるやんか。そこに逃げへんのが俺らやから。」

アブノーマルでアウトサイダー…。cozy.westに対してそんなイメージを持つ人は多いかもしれないし、そのイメージは決して的外れではない。

しかし、その反面、非常に気遣い屋で繊細すぎる側面が、今の彼を形成し、周囲の人達に愛されていることをインタビューを通して知ることができた。

 

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【Q&A】cozy.west&TARRAGOがスニーカーにまつわる質問にお答えします!

cozy.westイベント情報【あのカスタムスニーカーがGINZA SNEAKER HILLSに登場!】

cozy.westの作品を見るチャンス! sneakerscare.jp

cozy.westの作品を見るチャンス!

銀座・有楽町エリアにある阪急メンズ東京の8階フロア「GINZA SNEAKER HILLS」内にあるone by one equalにて、タラゴアンバサダー・cozy.westさんの作品が展示されます!

 

滅多に見ることのできない世界が認めたカスタムスニーカーを間近で見るチャンスです。

“cozy's customize”に圧倒されながら、この夏を締めくくるのはいかがでしょうか?

 

【会場】

〒100-8488 東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 8階

HANKYU MEN'S TOKYO  / GINZA SNEAKER HILLS「one by one equal」

【期間】

2022年9月24日(土)~25日(日) 11:00~20:00

トートバッグをペイントでカスタマイズして「身に着ける物がない」を卒業!

服はたくさんあるのに… sneakerscare.jp

おしゃれ好きの宿命!?

 

「着る服がない症候群」という言葉を聞いたことはありますか?

“服はたくさんあるのに着る服がない”人が陥る症状で、まさに筆者はこれに悩まされている一人です。

クローゼットから溢れかえるほどの衣装持ちにも関わらず、毎朝着るものに困ってしまう…。

筆者の場合、その原因は“ときめかないから”です。

どんなにお気に入りの洋服も、数年経てば流行遅れの仲間入りとなり身に着けることに躊躇します。

しかし、飽きて着ることはなくなっても、見た目が可愛いことには変わりないので捨てることができず、新旧の洋服たちが積もりに積もり、“服はたくさんあるのに着る服がない!”状態が出来上がるわけです。

さて、最近よく耳にするのが「サステナブル」という言葉。

ファッション業界でも注目されており、リメイク専門のアパレルブランドが誕生したり、有名メーカーが古着を回収してリメイクするプロジェクトを立ち上げたりと、廃棄処分されるはずだった洋服を生まれ変わらせる取組みが盛んとなっています。

誰かが丹精込めて作った物を捨てるのは勿体ないと思うのは、食物も洋服も同じです。

 

そんな時代に注目してほしいのが、タラゴ スニーカーペイントなのです。

Customization by: @obuwnik タラゴ スニーカーペイント sneakerscare.jp

customization by @obuwnik

タラゴ スニーカーペイント

スニーカーはもちろんのこと、バッグや衣料を自分だけのオリジナルアイテムに変身できるアクリル系水性顔料を用いたカスタム専用塗料です。

普段、絵を描くことに慣れていないビギナーの方でも使いやすい、抜群の発色・定着力に優れています。

顔料の濃度が高く、さらさらと描けるほど伸びが良いので、筆で一塗りするだけで色づきます。

そのことから、何度も塗り重ねて厚塗りしないので、摩擦や屈曲に対する耐久性も優秀です。

「スニーカーペイント?、私スニーカーの処分には困っていないの」と思われた方もご安心ください。

スニーカーペイントは、スニーカーだけでなく、ジャケットやTシャツ、バッグや財布などの小物にも使用できるのです。

しかも、皮革や合皮はもちろんのこと、テキスタイルやデニムなどのファブリックにも使用できるのが凄いところ。

少しのひと手間を加えるだけで、どの素材に対しても塗料が剥がれにくくできる商品が揃っており、ただデザインしておしまいではなく、ちゃんと身に着けるものとして機能させることができます。

@customize by momoco sneakerscare.jp

customization by @momoco

credits: @execated

credits by @execated


👇今回は、劣化によりロゴがかすれてしまったデニム地のトートバッグをスニーカーペイントでリメイクして、“トキメキ”を復活させます!

剥げてしまったトートバッグのロゴ sneakerscare.jp
剥げてしまったトートバッグのロゴ sneakerscare.jp

❶下準備

 

まずは、カスタマイズする箇所の汚れを落とします。

新品の場合でも、製造過程で何らかのコーティングがされているとスニーカーペイントの邪魔をしてしまうので、しっかりとクリーナーで拭き取った方がいいです。

クリーナーには、あらゆる素材に使用できるタラゴ ユニバーサルクリーナーがおすすめです。

クロスに含ませて、表面を軽く拭き取りましょう。


❷下書き

 

何もない場所にオリジナルのイラストやロゴを描き込む場合は、あらかじめデザインを考えて下書きをした方が失敗しないです。

鉛筆で直接書き込むか、透かして複写させるトレーシングペーパーを使うと便利ですよ。

https://www.tarrago.com/how-to-paint-a-denim-jacket-in-a-5-basics-steps/ sneakerscare.jp

画像引用元:https://www.tarrago.com/


❸ソフトメーカー

 

デザインが決まったら、イメージに合う色のスニーカーペイントを選んでください。

スニーカーペイントは、この夏新色が増えて全68色もあるので、きっとお目当ての色が見つかるはずです。

 

色が決まればさっそく塗るだけ…としたいところですが、布地のカスタマイズを成功させるために欠かせないのがタラゴ ソフトメーカーです!

スニーカーペイントと混ぜ合わせることで、塗料の柔軟性と堅牢度が高まり、屈曲や伸縮する動きの多い布地に塗布しても剥がれにくくすることができます。

タラゴ ソフトメーカー sneakerscare.jp

カップや皿があると便利

タラゴ ソフトメーカー sneakerscare.jp

1:1の割合

タラゴ ソフトメーカー

よく混ぜ合わせる


❹ペイント

 

ソフトメーカーと混ぜ合わせたスニーカーペイントを塗布していきます。

綺麗に仕上げるコツは、とにかく厚塗りを避けることです。厚く塗り重ねすぎると、ペイント面がひび割れてしまうので、少量を塗り伸ばしたら乾燥させることを繰り返して生地に定着させましょう。

スニーカーペイントは伸びが良いので、何度も筆に取らなくても塗り進めることができます。

タラゴ スニーカーペイント sneakerscare.jp
タラゴ スニーカーペイント sneakerscare.jp

デニム地と相性の良い 「#01.ホワイト」&「#102.ブライトレッド」 でデザイン!

#01.ホワイト sneakerscare.jp

#01.ホワイト

#102.ブライトレッド sneakerscare.jp

#102.ブライトレッド


❺コーティング

カスタマイズが終わったら、色落ちを最小限に防ぐためしっかりとコーティングすることが重要です。

数種類あるコーティング剤の中から、デザインに合うものを選んで重ね塗りしましょう。

👇コーティング剤

タラゴ コーティング・薄め剤 sneakerscare.jp

スニーカーペイント コーティング・薄め剤 125ml

スニーカーペイント着色後に塗布することで、定着や持続性を強化することができます。
また、スニーカーペイントと混ぜることで色味を明るくしたり、塗り伸ばしやすい粘度に調整もできます。

タラゴ スニーカーマットメーカー sneakerscare.jp

スニーカーマットメーカー 125ml

スニーカーペイント着色後に塗布することで、表面をマット(ツヤなし)仕上げにすることができ、色落ち防止効果もあります。

タラゴ スニーカーグロスメーカー sneakerscare.jp

スニーカーグロスメーカー 125ml

スニーカーペイント着色後に塗布することで、表面をグロス(光沢)仕上げにすることができ、色落ち防止効果もあります。


スニーカーペイント成功のコツ

 

1.スニーカーペイントを生地に定着させることがとにかく大切なので、重ね塗りする際は間隔を設けてしっかりと乾燥させてください。

もし乾燥時間を短縮させたい場合は、ドライヤーの温風を30cmほど離した場所から当ててください。

 

2.カスタマイズした衣類は、洗濯機で洗うと色落ちしてしまうので避けてください。

 


再び“ときめいた”トートバッグ!

タラゴ スニーカーペイント sneakerscare.jp
タラゴ スニーカーペイント sneakerscare.jp

存在すら忘れ去られていたトートバッグが、スニーカーペイントにより息を吹き返し、“トキメキ”を取り戻しました!

今回は元々のロゴをリメイクしましたが、このような“補修”にもスニーカーペイントは活躍してくれます。

例えば、擦り傷ができたスニーカーのロゴや、Tシャツのプリントなど、着用する分にはまったく支障がないのにデザインが劣化してしまった大切な愛用品をよみがえらせることが可能です。

今回のカスタムの模様は、タラゴ公式インスタグラム@tarrago_japanのリール動画で公開中です!

 

また、革靴・革製品の手入れに関する情報発信サイト「ShoesLife」では、タラゴ本国のブログの中から、スニーカーペイントを使ったデニムジャケットのカスタマイズ方法について書かれた記事を日本語訳にてご紹介しています。

そちらも参考になることばかりなので、ぜひご一読ください!

 

▼ブログはこちら

【海外情報】TARRAGO(タラゴ)のスニーカーペイントが使えるのはスニーカーだけじゃない!

ビルケンシュトックの定番サンダルを世界で1つだけのグリッターサンダルへ

@charlotte.hudders/Tarrago Ambassador

@charlotte.hudders/Tarrago Ambassador

スニーカーを自分好みのデザインにカスタムできるタラゴ スニーカーペイント

イラストを描くもよし、全体に塗布してカラーチェンジしてもよし、様々な使い方のできる優秀な塗料です。

 

実はこちら、商品名が“スニーカーペイント”となっていますが、スニーカー以外にもご使用いただけるのはご存知でしょうか?

このように、デニム生地のトートバッグにポイントとしてメッセージを添えることも可能です。

スニーカーペイントは、顔料の濃度が高いので布地でも着色力が高く、摩擦や屈曲に対する耐久性にも優れているので簡単に剥がれることもありません。

布地のトートバッグの他には、Tシャツやレザーバッグなど、ありとあらゆる物へ使用することができます。

無いなら作ればいい!

頭の中で思い描いているデザインを現実世界で見つけることは相当難しいので、どこかしら妥協は必要になります。

もしも、「デザインは完璧だけど色が気に入らない…」という不満が解消されるなら、そんな嬉しいことはないですよね?

そんな願いを叶えてくれるのが、スニーカーペイントなのです!

この記事が皆さんの元へ届く頃には、すっかり秋の気配を感じる季節になっているかもしれませんが、記事を書いている現在は夏真っ盛り!

筆者(女性)は毎年、夏にはほぼサンダルを履いて過ごしているのですが、どうしても見つからないのが“グリッターのフラットヒールのサンダル”です。

キラキラしたサンダル=セクシーな印象だからか、ヒールの高いデザインではよく見かけますが、スポーティーに履けるデザインではあまり見かけません。

 

暑い日に街へ繰り出して1足のサンダルを探し回るのも億劫なので、それであれば、涼しいクーラーの効いたお部屋でカスタムしてしまおうと思いつきました!

キラキラにカスタマイズ!

スニーカーペイントの中でも一際目立つのが、ザクザクのラメが特徴のグリッターシリーズ

左)#550.グリッターゴールド 右)551.グリッターシルバー

左)#550.グリッターゴールド 右)551.グリッターシルバー

思いっきり派手にしたい時や、ちょっとしたアクセントに欠かせないグリッターの使い方には意外な裏ワザがあるんです。

今回は、カスタムの完成度がぐっとアップするちょっとした裏ワザを取り入れたスニーカーペイントの使い方をご紹介するので、ぜひ最後までお読みくださいね。

カスタムするのは、筆者が10年前に購入して最近はなかなか履く機会がなくなったサンダル。

くたびれてしまったブラックを鮮やかなグリッターゴールドへ変身させて、捨ててしまう前にもう一花咲かせることにしました。

ビルケンシュトック ミラノ

【カスタムするアイテム】

ブランド:ビルケンシュトック

素材:フェイクレザー

色:ブラック


♦下地作り♦

ブラッシング

①ブラッシングでホコリを落とす

しばらく放置されていたのでホコリや砂が付着しています。

このままスニーカーペイントを塗布してしまうと、塗料に混ざってしまうので必ず綺麗にしましょう。

ブラッシングに使うのは、タラゴ スニーカーダストリムーバーブラシ

長くて柔らかい化繊毛(PP)が小さな隙間に入った取りにくいホコリも取り除いてくれます。

サンディング

②ペイントする部分をサンディング

表面をなめらかにしてスニーカーペイントの定着をよくするために、800番手のサンドペーパ―でサンディングします。

サンディングで出た粉も、スニーカーダストリムーバーブラシを使えば簡単に落とすことができます。

サンディング

③ペイントする部分を整える

タラゴ コンディショナーで、サンダルにもともと付着している仕上げ剤などを綺麗さっぱり落とします。

靴クリームなどが付着しているとスニーカーペイントが定着しないので、カスタム前には下処理が非常に重要です。

☝ここでワンポイントアドバイス!

せっかくコンディショナーで拭き取ってもベタついた状態のままだと、またホコリが付いてしまうので、乾く前にクロスで乾拭きすることがコツです。

マスキング

④ペイントしない部分をマスキング

塗料が付着してはいけない部分をマスキングテープでカバーします。


♦ペイント♦

①#503.ゴールドを塗布

さっそくグリッターゴールドを…と言いたいところですが、ここからが裏ワザとなります。

いきなりグリッターゴールドを塗布してもいいのですが、グリッターゴールドはラメの粒子が荒いので、ギラギラ感を強調したい場合は何度も塗り重ねる必要があり大変です。

なので、下地にアイシャドウのようにきめ細かいラメの#503.ゴールドを塗布することをおすすめします。

沈殿したスニーカーペイント

塗料が分離している場合があるので、必ず塗布する前に筆でかき混ぜましょう!

☝ここでワンポイントアドバイス!

少量を筆先につけて、小刻みに筆を動かすと塗りムラができにくいです。

塗料の量が多すぎるとダマになりやすいのでご注意くださいね。

また、毛が抜けやすい筆を使うと塗面に毛が付着して大変なので、使用前に筆の状態をチェックしておきましょう。

 

全体を塗り終えたら、定着させるために30cmほど離した場所からドライヤーの温風を約30秒かけたあと、少し置いて冷まします。

▼#503.ゴールドのみを塗布した状態がこちら

▼#503.ゴールドのみを塗布した状態がこちら

これだけでもシンプルな仕上がりで、すっかりイメチェンができましたが、目的通りまだまだキラキラを足していきますよ!

グリッターゴールドを塗布

②#550.グリッターゴールドを塗布

均等にゴールドを塗り終えたら、主役のグリッターゴールドの登場です。

お好みのキラキラ感になるまで数回塗り重ね、こちらもドライヤーの温風を約30秒かけて定着させます。

☝ここでワンポイントアドバイス!

乾いた後、スポンジでくるくると円を描くようにこするとラメが均等になじんで定着するので、さらにクオリティの高い作品を目指すなら試してみてください。

 

スポンジは、小さくカットすると使いやすいです!


♦仕上げ♦

コーティング・薄め剤

①色止めを塗布する

スニーカーペイント コーティング・薄め剤を全体に塗布したら、完全に乾くまで置きます。

塗布することで、色止め効果だけでなく、発色と輝きをより良くするコーティング効果も発揮します。


 

完成

完成しました!

元々のブラックがまったく透けることなく綺麗なゴールドに変わり、キラキラしたグリッターサンダルになりました。

あえてバックルはブラックのままにしましたが、コントラストが良い感じです。

 

そして、なんといってもタラゴ スニーカーペイントの凄さは、完全に乾いた後は触れてもラメが手に付かないところです。

定着力のすごいタラゴだからこそできるカラーチェンジ術だと実感できます。


♦成功への裏ワザその2♦

 

マスキングをサボったせいで、塗る予定のなかったバックルに塗料がついてしまいました…。

そんな時にも、コンディショナーで拭き取ればOK!

布地などは時間が経ちすぎると取れにくくなるので、気づいた時に取り除くようにしてください。

バックル
コンディショナー

♦成功への裏ワザその3♦

塗料が固まって塗りづらい場合は、仕上げの手順で色止め剤として使用したスニーカーペイント コーティング・薄め剤と混ぜ合わせると、塗りやすい粘度に調節できます。

こちらはコーティング効果だけでなく、薄め剤として塗布しやすい粘度へ戻してくれる効果も持ち合わせているスニーカーカスタムに欠かせないアイテムです。

固まったまま塗布すると、不自然な厚塗りになるので粘度調節は大切です。

▼固まったまま塗布すると、ムラになります。

▼固まったまま塗布すると、ムラになります。

今回の記事は、YouTube動画でもご覧いただけます!

 

【プロのテクニック教えます】ビルケンをカスタムして、この夏は派手に乗り切る!【スニーカーペイント】

 

グリッターのテクニックはサンダル以外でも応用できますので、ぜひキラキラさせたい時は参考にしてみてくださいね♪

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