三越創業350周年の大創業祭
三越創業350周年を記念した大創業祭が、名古屋栄三越にて2023年9月27日(水)~10月10日(火) に開催された。
これまでご愛顧いただいたお客様への感謝の気持ちを体現する様々な催しものが用意され、老舗百貨店の記念すべき周年祭を多くのお客様が満喫した。
大創業祭でしか手に入らないオリジナルアイテムや期間限定イベントが展開される中、10月7日(土)にはタラゴのアンバサダーであるmomoco氏が5階ニューヨークランウェイメンズに登場。
150年以上の歴史を持つ繊維専門商社の瀧定名古屋株式会社が手がけるアパレルブランド〈プロダクトラボ〉をお求めのお客様に、タラゴのスニーカーペイントを使ったペイントパフォーマンスを披露した。
プロダクトラボのおすすめ〈コンバットオールインブレザー〉
プロダクトラボは、繊維専門商社が手がけるブランドならではの生地と縫製へのこだわりはもちろんだが、それを凌駕する機能性を持ったミニマムでスタイリッシュなデザインが魅力。
メインターゲットである40~50代の男性が好むハイスペックなギミックを最大限に盛り込んだアイテムが支持されている。
東海地区に所縁のある同士が集まった“地域連帯”
momoco氏とプロダクトラボのコラボイベントを開催した理由を株式会社名古屋三越の牛田陽介氏に訊ねた。
「大創業祭のテーマのひとつに“地域連帯”を掲げています。
弊社グループの各バイヤーと情報交換し、名古屋で誕生したプロダクトラボというブランドが面白いという情報を聞きつけてアプローチさせていただきました。
何か面白いことができないかと話し合いを進める中で、2020年に久屋大通で開催された“細道散歩inミツコシマエ ヒロバス”にタラゴがブース出展し、ライブペイントをしていたことを思い出しました。
タラゴの日本総販売代理店である株式会社ルボウも名古屋に本社を構えているので、地域連帯というテーマにピッタリでした。
タラゴを調べていく中でアンバサダーであるmomocoさんの存在を知り、瀧定名古屋さん、ルボウさん、お隣の岐阜県出身のmomocoさんという東海地区に所縁のある同士が集まったことで、地域連帯を最も体現できるイベントになるのではないかと思いついたのです。」
お客様への感謝を伝える特別なイベントは、その場でペイントし、楽しんでいただくことに価値があると話す牛田氏。
ライブペインターとしてお客様の目の前でパフォーマンスをすることを得意とするmomoco氏に白羽の矢が立った。
この日のmomoco氏は鮮やかなグリーンのワンピースを身にまとい、「久しぶりに名古屋に来られて嬉しいです!」と、飛びきりの笑顔を見せて店内に彩りを添える。
大創業祭のために完成させた4つのデザイン案は、依頼からわずか1週間ほどで仕上げたという。
「ブランドイメージに合わせて、シンプルでスタイリッシュなデザインを意識しました」というデザインは、momoco氏を象徴するリップマークに、三越創業350周年を表す“MTK.350th”の文字が調和されている。
この4つの案のうち、momoco氏らしさがありながら、デザイン性のある最もシンプルなB案が採用された。
大創業祭のデザイン以外にも、希望があれば好きなデザインを描いてもらうことができるのもmomoco氏のパフォーマンスの凄み。
色見本になるようにと、様々な色のリップマークを描くmomoco氏が使っているのは、タラゴから発売されたばかりのスニーカーペイント ブラシセットだ。
以前は動物の毛の筆を使っていたそうだが、こちらの描き心地の良さを絶賛!
「動物の毛よりも張りがあるので、細かいペイントをする時にすごく使いやすいです。
スニーカーペイントとの相性も良くて、より伸びの良さを実感できます。」
ちなみに、momoco氏の象徴であるリップマークを描く時は、ラウンド状のフィルバート(#6)で全体を描き、小さなラウンド(#2)でツヤを付け加えるのだとか。
お客様から驚きのリクエスト!
そうこうするうちに、早速お客様からの依頼が飛び込んできた。
「明日、栗拾いに行くからアウターを買いに来た」というお客様からの依頼は、なんと“栗”!
これにはmomoco氏も「本当に良いんですか!?」と躊躇するが、「momocoさんのセンスにお任せします」とノリノリのご様子。
“依頼されたら基本的にはすべて叶える”スタンスのmomoco氏は、アウターの素材やペイントする位置を慎重に確かめて作業に取りかかる。
ペイント前に入念にチェック
布地に塗布する際、スニーカーペイントの定着力を高め、表面をソフトに仕上げることができるソフトメイカーを1色変えるごとに丁寧に調合していく。
「お洗濯をする素材に描く時は、必ずソフトメイカーを混ぜるようにしています」と話すmomoco氏は、お客様が安心して使用できるよう、今回のイベントにおいて事前に用意された生地サンプルを使用し、定着性を慎重にチェックした。
布地へのペイントに欠かせない〈タラゴ/ソフトメイカー〉
お客様と談笑しながら、ものの10分程度でリップマークと栗のペイントが完成された。
「想像していたよりも良い!」とお客様も満足したご様子。
「栗のリクエストは初めてだったので、どうしたらオシャレに見せられるか悩んじゃいました(笑)」と話すが、新品のアウターに下書きもせずにペイントができるセンスと経験値の高さには、毎度のことながら驚かされる。
momoco氏お気に入りの〈550.グリッターゴールド〉
岐阜県出身で、数年間名古屋に住んでいたこともあるmomoco氏は、三越によく画材を買いに訪れていたのだとか。
私たちの生活に密接に関係している特別な場所でイベントを共にできたことは、我々にとっても素晴らしい思い出となった。
momoco/桂川桃子
「色」をこよなく愛する画家。
大手アパレルブランドのファッションデザイナーとして10年活躍され、華々しく画家へ転身。
デザイナー時代に経験した色のバランスを活かした作品には、常に新しいトレンドや流行色を取り入れ進化し続けるアートを描き、国内外問わず、精力的にアートと向き合い発信を続けている。
2018年には、「Googleが選ぶ日本人アーティスト9人」に選ばれるなど、そのセンスと実力は世界を魅了している。
タラゴ/スニーカーペイント
顔料の濃度が高く、一塗りするだけで色づく抜群の発色力に優れているスニーカーペイント。
さらさらと伸びが良く何度も塗り重ねて厚塗りしないので、不自然な厚みやムラにならないことから摩擦や屈曲に対する耐久性も優秀で、絵の具を扱うことに慣れていないビギナーでも使いやすいカスタム専用塗料。
そのクオリティは、世界中でプロユースとしても選ばれている。